石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

「愛とは何か、悟りとは何か」で電子出版デビューしました。

田隈 泰信(たくま たいしん)と申します。昨年春、大学を定年退職し、「林住期」に入って1年半、ただ今、原始仏教と歴史ミステリーを研究しています。趣味は、猛禽類のバードウォッチングとクロスカントリー・スキーです。

大学では、生化学・分子生物学の研究と教育に40年以上たずさわってきました。そのせいもあって、7月25日にアマゾンから電子出版した「愛とは何か、悟りとは何か」では、愛と悟りを科学的に定義しようとこころみています。愛と悟りには、実は、人々が納得する客観的な定義が存在しないからです。

愛の原型は、子育てに関わる親の利他的行動、というのが、私が到達した愛の生物学的定義です。この定義は、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子を読んでいるときにひらめいたものです。しかし、「利己的な遺伝子」では「愛」という言葉は一切使われていません。雌雄は、たとえ家族を形成しても、相互不信と相互搾取の関係にある、というのがドーキンスの基本認識だからです。

最古の仏典「スッタニパータ」にしるされているゴータマ・ブッダの悟りについては、次回書きたいと思います。一点だけ、ブッダの悟りが、大乗仏教の一派である禅宗の悟りとはまったく別物である、ということは、事前に述べておきたいと思います。