先日、近所の野鳥観察サイトで、クマゲラではなくコアカゲラをねらっている、という探鳥家と出会いました。その直後、コアカゲラの写真を誇らしげにアップするブログを見ました。どうやら、コアカゲラという地味なキツツキは、数が少ないらしいのです。
探鳥家は、希少な鳥との出会いをこの上なく喜びます。スズメだって、カラスだって、それが絶滅危惧種ともなれば、1羽のカラスに数十人のカメラマンが集まるでしょう。
そういえば、この夏サロベツ湿原で、日本では絶滅危惧種となっているシマアオジに出逢い、大感激したことを思い出します。
でも、これでは探鳥家を喜ばせるために、シマアオジを焼き鳥にして食べる、中国大陸の美食家たちが、偉大な貢献をしていることになります。
といいながら、同じ猛禽類なのに、トビには見向きもせず、なぜオジロワシばかり追いかけるのか、と、私は鏡に向かって問いかけるのでした。