石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

雄の狩りが心配

防風林の若葉は、ひと雨ごとに下から昇って来て、濃い緑の先端は、すでに巣の高さを超えています。しかし、バード・ウォッチャーには都合がいいことに、巣のある木は、細い枝が少ないため、そこだけ若葉の浸食をまぬがれています。しかし、その分、オジロワシの親は、強い直射日光にさらされることになります。

2時50分、私が防風林に着いたとき、巣にいた雌のオジロワシは、いま雄と交代したばかりというより、すでに、雄の帰りを待ちわびている印象でした。3時10分、石狩湾方面から旋回しながら、こちらに近づいてくるオジロワシの成鳥を発見しました。カメラのスイッチを押して待ちますが、ワシは上空を通過してしまいます。

3時20分、立ち上がった雌親は、いまにもヒナに給餌しそうになりますが、思いとどまります。それから約1時間経過した4時15分、巣の南上空を旋回するオジロワシの成鳥を発見しますが、これも、巣に近づくことなく、茨戸方面に飛び去ります。上空を旋回した2羽のオジロワシは、雄親ではなかったのでしょうか。

相撲の好取組が始まった5時25分、雌は、ついに貯食の干物を千切って、ヒナに与え始めます。きのうの午後と同じ光景ですが、違うのは、雄親が戻っていないことだけです。カメラを三脚から外し、車のエンジンをかけたとき、雄が戻ってきました。結びの一番が始まる直前の、5時50分のことです。防風林には、きっかり3時間いたことになります。

夕日に染まる雄の姿を手持ちで写真に収めましたが、素嚢が大きく膨らんでいるようには、見えませんでした。

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雄の、狩りの能力が、心配になります。