石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

ミサゴの雛は小さい時ほど獰猛

固定カメラで、巣の中を撮影し続けるようになって、はじめて分かったことかもしれません。ミサゴの雛は、孵化し立てが、最も凶暴で攻撃的です。

親が餌を運んでくると、早く孵化した雛が、遅れて孵化した弟、妹を徹底的に攻撃し、ノックダウンするまで攻撃をやめません。見ていると、「カインの末裔」のように、兄弟殺しが始まったのか、と思います。しかも、それを見ている親は、まったくのノータッチで、無関心、無干渉を貫きます。

ノックダウンされた弟、妹も、実は死んだわけではありません。そのうち、ダメージから回復し、ほぼ満腹した兄、姉の横から嘴を出して、魚さえ十分なら、満腹するまで餌を食べられます。

もし、この獰猛さが、雛が大きくなるまで持続すれば、弟や妹は、間違いなく、兄や姉に殺されるでしょう。しかし、雛が大きく力強くなるに従って、この攻撃本能は低減するようです。

かなり大きくなった雛は、親が千切ってくれる魚を、喧嘩せず、行儀よく食べています。ただし、餌が不足する状況で、これがどうなるか。それは分かりません。