石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

オジロワシから見ると日本は人口過剰国

白頭ワシの子育てとオジロワシの子育てをライブで送信している、アイオワ州ノルウェーのカメラ。同じように、巣に設置されたカメラが日本にないか検索しましたが、ありません。

野生の猛禽類の巣にカメラを設置するのは、公的な研究機関でなければ無理でしょうが、そこでも不可能と判断されているのでしょう。その理由として考えられるのは、

1.興味や関心が低い。2.カメラを設置して継続的に管理・運営する費用がない。3.カメラを設置する場合、農家など地権者との折衝が、三里塚普天間のように困難。4.カメラを設置した場合、バーダーや観光客など、多くの人が集まり、猛禽類の繁殖環境が破壊される。

比較のため、ノルウェーの環境を調べてみました。ノルウェーは北緯57度以北に位置する、ほとんど北極圏の国ですが、ノルウェー海流のおかげで海は凍らず、温暖な気候に恵まれています。

面積は38万平方キロと、日本とほぼ同じですが、人口は北海道とほぼ同じ530万人、日本の20分の1です。人口密度は、日本の24分の1、一人当たりのGDPは、5万ユーロで約600万円。日本人の400万円と比べると1.5倍です。

日本では、少しでも生活環境のましな所には、うじゃうじゃ人がいて、とてもオジロワシは生息できません。今年、日本は50万人の人口が減少して困っていますが、オジロワシから見ると、まだまだ耐え難い人口過剰国です。

日本人は環境の整った街に移り住み、人口減少の止まらない不便な田舎は、無理に住もうとせず、オジロワシやクマに返還した方がいいと思います。