石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

オジロワシの夫婦愛

石狩のオジロワシが、今年も営巣してくれるかどうか、まだわかりません。1月7日に巣の近くで雌のオジロワシを確認して以来、時刻や気象条件を変えて何度か見に行っていますが、まだ雌にも雄にも遭遇していません。

ノルウェーオジロワシも、アイオワ州の白頭ワシも、まだそれほど目立った動きを見せていないので、これからだろうと思いますが、20日以上も会えていないのは、やや心配です。

ただ、巣は昨年より大きくなっているような気がするので、夜間、枝を運ぶことがないか調べていますが、まだ、それらしい映像を見つけていません。

調べる過程で、昨年4月10日の映像を見て、ノルウェーオジロワシについて、2つの事実を確認しました。

1.抱卵中の雌(男爵夫人)に、雄の男爵が餌を運ぶ。

2.餌のヒラメを食べ終わった男爵夫人が、抱卵に戻るとき、左足に異常(跛行)が確認された。

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抱卵中の雌に餌を運ぶ行動は、雌と卵に対する利他的行動=愛ですが、残念ながら、石狩のオジロワシでは、まだ確認しておりません。また、海底にいるヒラメをどのように捕るのか、大変興味があります。

今回、とくに注目したのは、男爵夫人の左足の異常です。実は、昨年の10月、男爵夫人は突然姿を消し、現在は新しい雌(男爵夫人とは、まだ呼ばれていない)に変わっています。

男爵夫人の跛行については、以前から知られていたようですが、今回、大きくて活力のある雌に入れ代わった背景として、雌同士の熾烈な戦いがあったのではないか、と想像した次第です。

雄は、子育て中の雌は守りますが、子育てが終わった後の、雌同士の戦いに干渉することはないだろう、と私は想像しています。雄は、勝ち残った強い雌とパートナーを組めばいいのです。

雄同士が戦う場合も同じです。雌は、勝ち残った強くて優秀な雄と子育てをするだけです。