今日の映画は、意識して選択しました。映画のポスターの顔が、まぎれもなく「パリ、テキサス」のあの人だったからです。
娘には、昨日は80歳で、今日は90歳か、とあきれられました。
あの綺麗な、ナスターシャ・キンスキーは出てきませんが、彼の映画なら間違いないだろうと確信し、その確信は裏切られませんでした。
2017年の映画「Lucky」は、ハリー・ディーン・スタントンの遺作となり、彼は2017年に90歳で亡くなっています。
宗教的な映画に見えるかもしれません。しかし、主人公は宗教とは無関係な人間です。彼には空想的な信仰はありません。彼にあるのは人生哲学だけです。
それが仏教的に見えるのは、本来の仏教が人生哲学であって、空想的な信仰がないからです。
仏教には死後の世界はありません。死ねば無になるだけです。