「願いを叶える本物の祈りとは何か 宇宙と溶け合う祈り方、弘法大師空海が求めたもの」
というタイトルの記事が、JBpress誌に載っています。著者は、池口恵観という密教の僧侶のようです。
祈りで何でも叶うなら、この世に不幸などありません。
何事か真剣に祈っている人の中に、祈りで願い事が叶えられると信じている人が、どれだけいるでしょう。今や、宗教は、能や歌舞伎と同じ文化財です。
ブッダは生き方を変えよ、と説きましたが、残念ながら、理解されませんでした。万人向きではなかったからです。戦乱と飢饉が絶えなかった時代、迷信でもいい、何かにすがりついて救われたいという思いから、信仰に戻ってしまったのです。
とはいえ、ようやく信仰に頼らなくていい、科学的思考の時代になったというのに、まじめな顔で、いまだに迷信を説く人がいるとは驚きです。