石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

祈祷はゴータマ・ブッダが最も嫌ったこと

「願いを叶える本物の祈りとは何か 宇宙と溶け合う祈り方、弘法大師空海が求めたもの」

というタイトルの記事が、JBpress誌に載っています。著者は、池口恵観という密教の僧侶のようです。
祈りで何でも叶うなら、この世に不幸などありません。
 
何事か真剣に祈っている人の中に、祈りで願い事が叶えられると信じている人が、どれだけいるでしょう。今や、宗教は、能や歌舞伎と同じ文化財です。
 
バラモン喜捨し、加持祈祷をするバラモン教ヒンドゥー教)を迷信と見抜いたのがブッダの悟りです。しかし、ブッダを頂点として、その後の仏教は、再び、バラモン教の迷信に戻って行きました。
 
ブッダは生き方を変えよ、と説きましたが、残念ながら、理解されませんでした。万人向きではなかったからです。戦乱と飢饉が絶えなかった時代、迷信でもいい、何かにすがりついて救われたいという思いから、信仰に戻ってしまったのです。
 
とはいえ、ようやく信仰に頼らなくていい、科学的思考の時代になったというのに、まじめな顔で、いまだに迷信を説く人がいるとは驚きです。