石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

日本の常識は世界の非常識

ニューズウィーク誌で、「フランスから見ると驚愕の域、日本の鉄道のあり得ない素晴らしさ」、という記事を読み終わったところ、同じ筆者の、

なぜフランスは「人質になったジャーナリスト」を英雄視し、日本は自己責任と切り捨てるのか

という記事が、眼にとまりました。

<ジャーナリストの安田純平が、旅券発給を求めて国を提訴。同じくシリアで人質になった経験のあるフランス人記者が「戦場記者への支持」について語った>

とあるので、えらく昔の記事かと思いましたが、2020年3月10日という日付です。

フランス人ジャーナリストであるこの記事の筆者には、日本が自己責任と切り捨てる」理由が理解できないようです。

理由は極めて簡単です。日本の常識は世界の非常識だからです。日本は、日本国憲法という、世界の常識では考えられない憲法をもっているため、紛争地域に軍隊を派遣して、自国民を守ることができないからです。

普通の国には、紛争地域にいる自国民を、軍事力で守る義務があります。だから、自国民がテロ組織の人質になることも、軍事力で解放できないことも、国家の恥です。解放されたジャーナリストが英雄視されるのは、当然かもしれません。戦前の日本であれば、同じように英雄視されたでしょう。

しかし、日本国憲法を順守する日本では、状況が違います。日本国政府は、紛争地にいる日本人を軍事力で守ることができません。憲法があるため、世界の常識である、自国民の保護ができないのです。だから、紛争地に入ることを禁止するしかないのです。

紛争地に入って死ぬのは自己責任ですが、人質となった場合、日本の恥を世界にさらすことになる(これは潜在意識?)ので、厳しく批難されるのです。