3月29日、好天の石狩。午後2時に観察地点に着くと、巣では雌が首を長くして、雄の帰りを待っているように見えました。雄の狩りが長引き、空腹なのかも知れません。
しばらく目を休め、2時34分に巣を見たとき、驚いたことに雌の姿がありません。巣の様子をよく見ようとズームしたとき、雌が巣に戻ってきました。
どれくらいの時間、巣を空にしていたのか、また、巣の外で何をしていたのか、残念ながらわかりません。待ちきれなくて、雄の姿を探したのでしょうか。
初めての経験です。
雄とGFが戻ったのは、それからさらに1時間半後のことでした。雌はすぐに、南の茨戸方面に飛び去りました。
今日のGFは、いつものように巣に入って雄を誘惑しますが、雄に無視されると、1羽で、雌と同じ茨戸方面に飛び去りました。独立心の目覚めでしょうか。
今シーズン初めて、抱卵中のワシを見る3人のバーダーと出会い、その1人と情報交換ができました。もちろん、ワシを刺激しないため、私は車から一歩も出ていません。
話した方は、若そうに見えて、ワシの巣を10年も観察しているという大先輩です。今年のように若い雌が一緒にいた例は過去になく、ワシの専門家と話しても、国内ばかりでなく、海外にも例がない、とのことでした。
やはり世界初の大発見かも知れません。