極論すれば、生物は、人も含めて、子孫を残すために存在します。
ついこの間まで、人類は人口過剰に悩んでいました。子供に食べさせる食料が不足していたからです。
人口過剰の難問は、女性の社会進出によって、いとも簡単に解決しました。子供の数が激減したからです。
その結果、先進国は、逆に、少子化に悩んでいます。
社会とは、動物の世界に例えると、雄が狩りをして、家族に肉をもって帰るジャングルです。同時に、他の雄と競い、自分が雌を獲得する魅力と子供を育てる能力をもつことを証明する舞台です。
社会に進出した女性は、そこが男社会と知り、強い違和感を覚えます。それは当然で、女性が長く親しんだ、子育ての環境とは全く別だったからです。
社会で活躍するには、オス化しなければなりません。敵を打ち負かし、肉を獲得しなければなりません。他のオスの信頼を得て、リーダーにならなければなりません。
そのようにしてオス化し、活躍した女性は沢山います。しかし、その中には、残念ながら、その美と優秀な形質を子孫に残せなかった女性も多数います。普通の男性と、オス化した女性とでは、そりが合わなかったからです。
しかし、生物界には、オス化した雌をサポートする雄がいます。優秀な雌の卵に、自分の遺伝子を加味した子供を、喜んで育てる雄が、鳥類と魚類にはいくらでもいるのです。
地味な雄が、派手な雌の卵を抱く、タマシギは有名な例です。
トゲウオを先頭に、産みっぱなしではなく、卵を守る魚の大部分は、雄が命がけで子育てをします。
人の社会でも、同じことは可能だと思います。しかし、この現象を広めるには、地味な相手を選ぶ、女性の側の意識改革が必要かもしれません。