今日から7月、2020年の半分が終わりました。そこで、2020年前期の「ワシとタカ」を、ハイライトで回想したいと思います。
この冬は雪が例年の50%程度しか降りませんでしたが、必ずしも暖かい冬ではありませんでした。
そのせいか、別に原因があるのかわかりませんが、この冬、オジロワシは雷魚を狩ることができませんでした。雷魚ばかりでなく、大きな魚は、ほぼ皆無でした。
雷魚狩りに代わる、今シーズンのハイライトは、何といっても、モエレ沼の女帝がカワアイサを捕食した、前代未聞の事件でしょう。
狩りは一瞬で終わりました。
私は、1羽の水鳥が観音像に向かって直線的に飛行し、目の前のブッシュで、その姿が見えなくなるまで追っていました。
一方、鳥おっさんは、水門付近のブッシュにいたオジロワシが飛び立つのは見ていたが、カワアイサには気付かなかった、と証言しています。
飛び立ったオジロワシが、一撃でカワアイサを仕留める場面を見ていたのは、立ち話をしていた、二人の女性だけです。
たとえ事件現場の全体が見える位置にいたとしても、この狩りは、誰にも撮影できなかったでしょう。あまりにも想定外の出来事だったからです。