Big Bearの白頭ワシが卵殻だけを産卵する、きわめて興味深い現象が記録されました。
上は、11時間前の動画です。
動画の説明では、2個目の卵が、何と3時間以上も、巣に放置されていたといいます。
その間、よくカラスに食べられなかったと、むしろ、その方が驚きです。
上は5時間前の動画で、3個目の卵が生まれた時のものです。
目の前で、まるでマジックのような、魔訶不思議なシーンが展開します。
雌のワシは確かに産卵します。卵が落下する場面も見えます。
しかし、尾羽が横にずれると、それは何と綺麗に半分に割れた卵の殻で、残りの半分も奥の方に見えるではありませんか。
雌の白頭ワシは、半分に割った、卵の殻だけを産卵したのでしょうか?
上は、別の人が投稿した、2番目の動画と全く同じ動画です。
そのタイトルには、明確に、雌ワシが2分割された卵の殻を産んだ、と書かれています。
間違いなく、Big Bearの白頭ワシは極度の餌不足に陥っています。
雄はまったく餌を運んで来ません。
飢餓のため、雌は産卵、抱卵どころではないのです。
その時、雌ワシの体内で巧妙な生理現象のスイッチがONとなります。
卵巣でつくられる卵(胚)、そして肝臓から供給される栄養豊富な卵黄や卵白が、卵形成の途中で吸収されます。そして、吸収が間に合わなかった卵殻だけが産卵されたのです。
3番目の動画の説明には、私たちが子供の頃まで使われていた農薬、DDTの影響が示唆されています。DDTには卵の殻を薄くする作用があり、アメリカでは、一部でまだ使われている、というのです。
私は、しかし、この解釈を採りません。