大阪や東京での、今回の感染拡大が、コロナワクチンンの接種が原因ではないかというネットの記事をみて、馬鹿馬鹿しいと思いましたが、ネットで検索してビックリ。
何と、同じような内容のニューヨークタイムズの記事を、2020年の12月16日に東洋経済が取り上げているのです。
もちろん、この記事では、ファイザーのワクチンがコロナウイルスを作り出して蔓延させている、という内容ではありません。
今回のコロナワクチンは、侵入部位でのウイルスの増殖を止める効果はなく、ウイルスが大量に増殖し、その結果、発病して重症化するのを防ぐものです。
ウイルスが増殖し、無症状または軽症状態になる所までは、このワクチンでは防げないということです。
これは、インフルエンザのワクチンでも同じことです。重症化を防ぐだけで、ワクチンで鼻や喉の感染は防げません。
この欠点を克服するために開発された、鼻腔に霧状のワクチンを噴霧する、経鼻型のインフルエンザ・ワクチンでは、つくられる抗体が、血液中に放出されるIgGではなく、鼻汁や唾液中に放出されるIgAなので、侵入部位でのウイルス撃退が期待されています。
横道にそれましたが、基本的に、ワクチン接種には感染拡大を防止する効果はなく、むしろ、逆に、一時的には感染を拡大する可能性さえある、ということです。
インフルエンザでは、無症状または軽症の感染者数を調べたことがないだけです。
日本の地域別ワクチン接種数と感染者数が、綺麗に相関していても、決して不思議ではありません。もちろん、ほかの要因も考慮しなければなりませんが。