石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

謎のヒグマOSO18とオオカミ王ロボ

小学校時代の愛読書は、「ターザン物語」「エスキモーの双子」「モヒカン族の最期」そしてシートン動物記の「オオカミ王ロボ」と「サンドヒルの牡鹿」でした。

可愛いいシマエナガではなく、猛禽類の狩りや食餌シーンをおもに撮影しているのは、三つ子の魂百まで、ではないが、少年時代の憧れが老人になっても残っているせいでしょうか。

謎のヒグマOSO18のニュースを見て、これは「オオカミ王ロボ」の再来か、と思いました。

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n1285b02dcea3

2019年7月16日、標茶町オソベツの牧場で乳牛が殺されたことに端を発し、その後の4年間に65頭の牛が襲われ、うち34頭が死んでいます。

オソベツで最初に見つかった、この謎のヒグマは、前足の幅が18センチあったことにちなみ、OSO18と命名されます。

謎1 正体不明 目撃されない
最初の被害現場でヒグマが一度だけ目撃されていたものの、それ以降、一切目撃されていない。

謎2 高度な学習能力 罠を見抜く
OSO18の捕獲を目指して現場付近で地元猟友会のハンターたちが仕掛けたのは、檻型の罠。中には、エゾシカの肉が入れられた。ある日、猟友会のハンターらが罠の見回りにいった時のこと。中の肉は食べられ、罠が作動し、扉が落ちていた。しかし、そこにヒグマの姿はなかった。OSO18は高な知能を持ち、罠を見抜いているのではないかと、言われるようになった。

これこそ、まさに「オオカミ王ロボ」と全く同じ特性です。

謎3 動機不明 襲った牛を食べない
全65頭の被害牛のうち、31頭は殺されることなく、ただ傷つけられただけだった。本来、ヒグマは獲物に強く執着する動物であり、一度手にした肉は土の中に隠して繰り返し食いあさる。しかし、OSO18は襲った牛に執着しないどころか、食べようとすらしないケースが約半数にのぼっており、「ハンティングを楽しんでいるのではないか」とも噂された。

4年間、多くのハンターに追われながら、巧妙に身を隠し、高度な罠をかいくぐりつつ、新鮮な牛肉を食べ続けるOSO18。

「オオカミ王ロボ」に憧れ、涙を流した少年は、いつのまにかOSO18に感情移入し、1日でも長く生きのびて欲しいと願っているようです。