石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

株が暴落した日に「ギャッツビー」を観る

暖かい雨とともに北海道版の「春一番」が吹き荒れた昨日、シリコンバレー銀行の破綻に引きずられて世界中の株が大暴落するなか、映画「華麗なるギャッツビー」を観ました。

あの華やかなパーティーのシーンは、過去に何度も見ていますが、映画のストーリーは全く知りませんでした。

時あたかも第一次世界大戦後のバブリーなニューヨーク。数年後にあの大恐慌が襲うことを、だれ一人知りません。

しかも「生類憐みの令」と並ぶ世紀の悪法「禁酒法」の時代です。

しかし、「華麗なるギャッツビー」が、可愛いらしいラブストーリーだったとは。とても意外でした。

フィッツジェラルドの世界は、「バビロン再訪」を聴いて、断片的には知っていました。大恐慌後の人生を描いた「バビロン再訪」に対し、「ギャッツビー」はバブル期の華やかな人生を描いていますが、底を流れる哀調は一貫しています。

映画に感動して、睡眠薬の代りに「ギャッツビー」を聴き始めました。

少女のような可愛いい声で朗読する日本語訳「ギャッツビー」と、

https://www.youtube.com/watch?v=D_0n9wk2BRI

江守徹のような素晴らしい声の英語版「ギャッツビー」を聴き比べています。

https://www.youtube.com/watch?v=ZjHl5TyWMsQ

日本の小説家を詩人というのは少し違和感を覚えますが、英文学の朗読を聴くと、欧米の小説家を詩人と呼ぶ理由がよく理解できます。