石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

クロスカントリー・スキーはお遍路さん

快晴無風のモエレ沼に、今年2度目のスキーに行ってきました。今回も、スケーティング走法のできるフリースタイル用ではなく、中央部に滑り止めの凹凸のついたクラシカル用のスキーです。7年間使ってきたフリースタイル用のスキーには、もう戻れないかもしれません。

数年前から、もっとマイペースで滑りたいと思っていました。滑りながら、人生を反芻したいと思ったからです。フリースタイル・スキーを使って、マイペースで滑ればいいじゃないか、という考えもあるでしょう。しかし、私の体力と技術では、それは不可能です。フリースタイル・スキーのスピードは、私に哲学的思考を許しません。

クラシカルスキーで林間コースをマイペースで走りながら、午前中に読んだラッセルの「西洋哲学史」を反芻します。ラッセルの懐疑論的宗教観は私にぴったりです。学生時代、ラッセルの「懐疑論」は読んでいますが、「西洋哲学史」は読んでいなかったかもしれません。

学生時代、哲学科への移籍を試みて失敗したとき、「西洋哲学史」は一応読んでいますが、あれはラッセルではなく、シュヴェーグラーだったような気がします。

いずれにしても、マイペースのクロスカントリー・スキーは遍路道、または、アパラチア・トレイルを独り歩くようなものです。「アパラチア・トレイルは、抗うつ薬より効く」という言葉をまた思い出しました。