石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

最初の出会いが最も感動的

まさに、最初の出会いが最も感動的、というような未発表の動画が何本かあります。あまりに凄い出会いに、感動して手が震え、映像が乱れているからです。そんな1本がこれです。 昨年(2018)の夏、オジロワシの幼鳥に親が餌を運ぶところを見ようと、かなりの…

オジロワシの抱卵とダーウィンの感情移入

「利己的な遺伝子」で有名なドーキンスは、動物行動学でノーベル賞を受賞したティンバーゲンの弟子です。いっしょに受賞したフォン・フリッシュはミツバチの研究、ローレンツは水鳥の刷り込み行動で有名ですが、ティンバーゲンが何を研究した人か、今日まで…

若いオオワシはコーヒー・ブラウン

昨日の記事で、2羽の成鳥に向かって、威勢よく突っかかっていったオオワシの若鳥です。陽光の関係で、こんなに綺麗なコーヒー・ブラウンに見えることがあるんですね。最初に、石狩川の春の狩場で見た、葦の穂陰にいた大きなワシは、この若鳥かもしれません。…

きみの行く道は果てしなく遠い

ぬるめの風呂につかって長湯をしながら、ふと、きみの行く道は果てしなく遠い、と声に出して歌っていました。私の高校、大学時代によく歌われた歌です。歌詞に具体的な内容はありませんが、まるで反戦歌のように歌われていました。 でも、私が歌う心情はまっ…

存在感を示そうとするオオワシの幼鳥

オオワシの様子を見ていると、ヤクザが上着のポケットに手を突っ込んで、身体を大きく見せ、相手を威嚇しているように見えます。 前の記事に示した映像では、肩の白線が、まだ完全に均一ではない若い成鳥に、白線の整った成鳥が攻撃の姿勢を取って威厳を示し…

春の石狩川にオオワシとオジロワシが大集結

昨日は、心無いバードウォッチャーの出現で不愉快な思いをしましたので、今日は、朝食をたべて直ぐに出かけました。石狩川には、まだ、バードウォッチャーの姿はなく、川を臨む木に、2羽のワシが止まっています。 車の中に三脚を立て、カメラをセットしてい…

やはりバードウォッチャーの敵はバードウォッチャー

石狩川でワシが狩りをするところを、じっくり腰を据えて観察しようと、今朝は、車のシートを上げ、車の中に三脚を立てて家を出ました。石狩川の堤防には誰もいません。ワシの姿も見えません。モエレと同様に、持久戦だなと考えていました。 しばらくすると、…

狩場は沼開き

昨日(28日)、モエレの駐車場から狩場へと歩きながら、冬に舞い戻った、という天気予報を無視して出かけてきたのは、やはり間違いだった、と後悔しました。馬蹄形の沼は一面純白の雪に覆われ、水どころか氷も見えません。これでは、カラスの氷り下漁も無理…

石狩川、春のオオワシ

朝から北西のシベリアおろしが強く吹き、雪が降ったり晴れたり、変わりやすい天候の中、モエレと石狩川を回りました。モエレの報告は次回に回し、今回は、石狩川のオオワシについて書きたいと思います。 石狩川はすでに春です。岸にはまだ雪が残っていますが…

源氏物語は劇画か

最近のテレビドラマを見ると、原作は劇画だな、と感じることがよくあり、たいてい当たっています。昔、「ビバリーヒルズ・コップ」や「ロボ・コップ」を見ながら、なぜ日本ではこういう映画ができないのだろう、と思ったことがあります。それまで、文学作品…

オジロワシ、巨大な雷魚をカラスから奪うか

3月26日の出来事の後半です。カラスが、他のカラスやトビを警戒しながら雷魚を食べていると、狩場の主役オジロワシが現れます。最初に現れたワシがこれで、よく見ると嘴の先に黒っぽい部分がわずかに残っており、亜成鳥と思われます。 オジロワシには、平和…

モエレ沼で雷魚を食うカラス

雨がやみ、太陽が出て来たので、昨日よりやや早く家を出て、昼前に狩場につきました。つがいらしい2羽のカラスが、昨日と同じ場所で、氷をつついています。昨日落したフナを取り出そうとしているに違いない、とカメラをセットしました。 すぐに別の魚だと気…

狩場にアオサギ集合

アオサギも繁殖シーズンが近いらしく、餌取りの動きが活発です。いつもは互いに遠慮して一カ所に集まらないようにしているアオサギが、狭い狩場に集中しています。 地元の人と話したとき、昔は、金色の観音像に近い水門の水面が広く、ワシもそちらに多く集ま…

氷の下から巨大なフナを引き上げて食うカラス

雪が止んで気温の上がった午後、久し振りにモエレ沼の狩場に鷲見に行ってきました。前回、多くの水鳥が遊んでいた水面は、雪と寒さで10分の1以下に狭(せば)まり、水鳥の姿は見られませんでした。 かなり気温が上がってから、オジロワシが2羽、狩場の様…

水辺から魚を狙うオジロワシの若鳥

ちょうど1週間前にあたる、3月18日の午後に撮影した映像を、これまでずっと紹介してきましたが、これで最後にします。いくら猛禽類ウォッチング最良の日といっても、しつこ過ぎて飽きます。 狩場に張り出した木から飛び降りて、一瞬、水面にタッチしたオ…

大関の椅子は一つ

こまかい技術的な解説は、引退して日の浅い、若い親方連中に任せ、最近は、もっぱら、お茶の間解説者の思いを代弁することに徹しているように見える北の富士さんには、栃ノ心ー貴景勝戦が始まる前に、ひとこと、言って欲しかったことがあります。 大関の椅子…

はなれ瞽女(ごぜ)おりん

「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」を朗読で聴きました。水上勉の原作を、有馬稲子が朗読したものです。1年以上前に聴いており、2度目だと思いますが、有馬稲子の朗読は完璧で、改めて、新鮮な感動を味わいました。 戦争前、あるいは、封建時代の日本社会は、介…

モエレ沼の狩場で獲物をねらうオジロワシ

これも3月18日の映像です。狩場を見下ろす木に2羽のオジロワシが止まっています。左が成鳥で右は嘴のまだ黒い若鳥です。先に若鳥が特等席を占めていた所に、あとから成鳥が飛んできたので、足場が不安定で、落ち着きません。 このあと、若鳥が木のほぼ真…

若いオジロワシの狩り

やはり3月18日に撮影した映像です。若いオジロワシがモエレ沼の狩場で、水辺に寄って水面を凝視しています。 狩場を見下ろす木に、別の成鳥と並んで止まり、そこから飛び降りたときも、一瞬、水面にタッチしました。この若鳥は、はじめから狩りに極めて積…

暴れる雷魚を食うオジロワシ その3/4

3月18日にアップした「雷魚を捕食するオジロワシ」のタイトルを「暴れる雷魚を食うオジロワシ」に改め、抜けていたカットを、新たに「その3/4」としてアップしました。 このカットは、もともと準備していたものですが、やや長すぎると考え、割愛したも…

モエレ沼の狩場の上空を飛ぶオジロワシ

3月18日に撮影した飛翔するオジロワシです。いつものニコンP1000で手持ち撮影しました。YouTubeアプリを使い、4Kテレビの大画面で見て頂くと、とてもきれいです。 www.youtube.com

モエレの鷲見はそろそろ終わり

快晴微風で暖かい、絶好の鷲見日和。除雪作業をさけて、きのうと同様に、午後からモエレに出かけました。狩場の水辺には、既に多くの水鳥が遊んでいましたが、きのうの経験で、まったく気になりませんでした。 ただ、狩場から200メートルほど離れた対岸の堤…

猛禽類ウォッチャー最良の日

今日は、猛禽類のバード・ウォッチングをはじめて最良の日でした。最高の場面を目撃しただけでなく、それを4K画像として記録できたのです。ほとんど、「ワイルドライフ」の世界です。 モエレの狩場に着くと、そこには中型の除雪機が置かれていました。午前…

朝飯の匂い

スタインベックの「朝飯」を朗読で聞きました。安岡章太郎が訳したものを、草野大悟が朗読しています。小説と随筆の境目を突いた、印象深い小品です。 朝焼けが始まったばかりの、ひどく寒い早朝。旅人が、綿摘みをする季節労働者のキャンプの前を通りかかる…

バード・ウォッチャー(BW)の敵はBW

土日は、平日けんめいに働いている現役の人々の楽しみを優先し、リタイアした人は平日に楽しむべし、という信条にもとづき、金曜日の今日、気合を入れて、いつもよりやや早めに、モエレ沼の狩場につきました。ブログのご夫妻は、1時間も前から、いつもの定位…

石狩川のオオワシ?

朝から雨もよいの空で風も強く、モエレでじっくりオジロワシを観察する天候ではありません。そこで、車の中からでも見られるところを回ろうと出かけましたが、風が強く、1箇所でやめました。 そこは、石狩川の堤防から、およそ1キロメートル離れた対岸を臨…

オジロワシは平和主義

猛禽類を平和主義者呼ばわりするのはいかがなものか、と思われるでしょうが、モエレ沼におけるオジロワシの様子を見ていると、そうとしか考えられません。 オジロワシの狩りを、今日も2時間待ちました。オジロワシはその間ずっと、狩場の真上に張り出した木…

山法師の家紋をデザインする

先日、図書館で見た家紋の本を参考に、新しい家紋をデザインしました。数年来の構想が、ほぼ形となったものです。 新しい家紋は、私の好きな山法師の花をモチーフとしたもので、形の近い四方木瓜(もっこう)、丸に平四つ目、丸に四つ片喰(かたばみ)、花角…

カラスは賢いが思い通りには行かない

以前、「賢いようで馬鹿なカラス」という題で書いたブログの内容を修正したいと思います。カラスは、やはりとても賢い動物でした。ただし、人の場合と同様に、何ごとも思い通りには行きません。 カラスは、オジロワシが来ると、早く狩場の近くに寄って、狩り…

モエレは午前中の狩りなし

本日は、午前中、モエレ沼公園を歩くスキーで1周して、狩場をチェックし、午後は南幌で白鳥を見ながら、久し振りに温泉に浸かる計画で、出かけました。 狩場には歩くスキーで行ったため、三脚なしでの撮影となりました。薄氷の張った狩場を見下ろす木にオジ…