朝から北西のシベリアおろしが強く吹き、雪が降ったり晴れたり、変わりやすい天候の中、モエレと石狩川を回りました。モエレの報告は次回に回し、今回は、石狩川のオオワシについて書きたいと思います。
石狩川はすでに春です。岸にはまだ雪が残っていますが、水域の面積が大幅に拡大しています。ワシが、新たに広がった水域に集まっているのです。川の本流が凍結し、雪で完全におおわれていた時の集合場所とは違います。早春のいっとき見られる現象かもしれません。
今回、その場所で、オオワシの幼鳥を見たのです。見たところ、肩の白線がないのでオオワシとは思えませんが、色の黒さと嘴の大きさは、明らかにオオワシです。飛び立つところをストップ・モーションで見ると、尾が真っ白で、オジロワシの成鳥と間違えたか、と一瞬思いましたが、オジロワシの成鳥は頭がやや白っぽくなるので、明らかに違います。
ストップ・モーション写真を切り取りました。オジロワシの尾がこんなに白いのは成鳥で、嘴に黒さが残る幼鳥の尾はまだらです。
もう1つの映像は、オオワシの成鳥を大きく撮影したものです。風が強かったので、最初の映像とともに、車の中から、手持ちで撮影したものです。
最後に、撮影しているときは2羽ともオジロワシだと思っていた映像です。じっくり見ると、揺れる葦の穂陰にいる、嘴が大きく盛り上がった、身体の大きいワシも、オオワシかも知れないと思い始めました。ただし、決定的な証拠はありません。