お天気の状況を見て、モエレのワシにするか、石狩湾のミサゴにするか、どちらかに決めようと家を出ました。しかし、3月末、オオワシとオジロワシが大集結した石狩川を見て、あきらめました。風が強く、波しぶきが白いウサギのように飛んでいるのです。こんな状況で撮影しても、映像は揺れ、風切り音に占領されるばかりです。
そこで、オジロワシの抱卵の様子をのぞきに、石狩の防風林に回りました。向かう途中、幸運にも、オオタカの成鳥を撮影することができました。昨年秋、室蘭の測量山でオオタカの幼鳥が電波塔に止まっているのを撮影しましたが、この映像には、どこか人工的な臭いがします。
今回のオオタカは、この周辺で繁殖にかかわっている、正真正銘、石狩のオオタカです。明日、自然の中にいる、その凛々しい姿をアップしますので、お楽しみに。
今日は、強風のなか、オジロワシが卵を動かし、均一に温めている様子をご覧ください。抱卵期はデリケートなので、できるだけ遠くの木陰から撮影していますが、それでも、ワシの目には、このカメラが見えているような気がします。