石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

カラスは賢いが思い通りには行かない

以前、「賢いようで馬鹿なカラス」という題で書いたブログの内容を修正したいと思います。カラスは、やはりとても賢い動物でした。ただし、人の場合と同様に、何ごとも思い通りには行きません。

カラスは、オジロワシが来ると、早く狩場の近くに寄って、狩りを始めてほしいので、ワシをせかします。初心者には、この様子が、ワシにうるさく付きまとい、嫌がらせをしているように見えるのです。そのため、せっかく飛来したワシを、意図とは逆に、狩場から追い払うことにもなるのです。

今日、大変印象的な場面を目撃しました。狩場の近くに巣を構えたらしい2羽のトビが、ワシを追い払って狩場を独占しようと、オジロワシに異常なしつこさで攻撃を仕掛けたのです。そのとき、ワシを助けたのはカラスで、トビを集団で追い払いました。狩りで頼りになるのは、トビよりも、やはりオジロワシの方だと認めてたのでしょう。

カラスがいくらせかしても、今日のオジロワシは狩場に近よらず、狩りも始めませんでした。その理由は、狩場にキツネがいたからです。キツネがいては、狩りに集中できません。しかし、少なくとも2時間以上、狩場に居続けたオジロワシは、明らかに、狩りの意欲は満々でした。カラスも、キツネを追い払おうと、努力しているように見えました。まさに、キツネとのコンクラーベだったのです。

そのとき、若いカップルが、モエレ沼の堤防を、狩場に向かって歩く姿が眼に入りました。男は、カメラを首から下げ、カメラには長いレンズが付いています。望遠レンズが付いているのに、ワシに近づくな!、と私は心で叫んでいました。

500メートル離れた対岸で見ている私に気づいているのに、二人は、写真を撮りながら、ワシの止まっている木に向かって歩き続けました。50メートルの距離に近づいたとき、ワシはついに飛び立ちました。ワシが飛ぶ姿も撮りたかったのでしょう。

カラスの場合と同様に、何ごとも思い通りには行かない、ということです。

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