石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

氷の下から巨大なフナを引き上げて食うカラス

雪が止んで気温の上がった午後、久し振りにモエレ沼の狩場に鷲見に行ってきました。前回、多くの水鳥が遊んでいた水面は、雪と寒さで10分の1以下に狭(せば)まり、水鳥の姿は見られませんでした。

かなり気温が上がってから、オジロワシが2羽、狩場の様子を見にきましたが、狩場に近づくことはなく、南の空に飛び去りました。見るものがないので、狭くなった狩場で魚を狙うアオサギの動きを観察し、ビデオにも撮りました。残念ながら、小魚が獲れている様子はありません。

かなり前から、凍結した沼の氷をクチバシで熱心に掘っていたカラスに、突然、トビが襲いかかりました。カラスから何かを奪おうとしているようです。カラスが何を掘っているのか、双眼鏡で見ても分からず、念のため、カメラを向けてみました。

これがその映像です。本当にラッキーでした。カラスが、氷の穴から突き出した魚の口をくわえて、引き上げるところを撮影できたのです。魚は巨大なフナだろうと思います。氷の上から、死んだフナを見つけ、30分近くかけて氷に穴をあけ、引き上げたのでしょう。

魚を引き上げたのは2羽のカラス(つがいか?)ですが、周りには多くのカラスと、複数のトビがその様子を見ていました。てっきり、トビが魚を横取りするものと思いましたが、トビは魚の周囲を旋回するだけで、魚に近づくことはありませんでした。トビがつかんで逃げるには、大き過ぎたのかもしれません。

多くのカラスが、魚に群がることもありませんでした。どういう理由か分かりませんが、1度だけ、多くのカラスが集まった瞬間、その魚は忽然と姿を消しました。カラスかトビが持ち去ったのだろう、と思いましたが、追いかけ合ったり、奪い合ったりする様子はまったく見られません。

おそらく、氷の隙間からスルリと滑り落ちて、魚は、水中に消えたのだろうと思います。

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