石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

お父さん、調子こいたね

我が家の山法師は、幹の直径が10センチ以上もあります。おそらく3代目だろうと思います。

東京の池袋で買った、初代の苗木は、2年ほど順調に育ちました。季節は寒くも暑くもない、ちょうど今頃だったと思います。周囲の草が伸びたので、草を刈りました。

当時使っていたエンジン式の草刈り機には、丸いノコギリのようなステンレス製の歯を付けることも、太いナイロン製のワイヤーを付けることもできますが、その時は、ナイロン・ワイヤーを装着していました。

手元のアクセル・レバーを握って、回転数を上げたときです。ワイヤーが予想外に伸びて、山法師の若木に巻き付いてしまったのです。木は切れませんでしたが、周囲の皮は失われ、内側の木質部が見えていました。それは、樹木にとって、首を切られたのと同じことです。

ショックを受けた私に、見ていた次男が、グサッと、追い打ちのひとことを発します。

「お父さん、調子こいたね」

これは、北海道弁でしょうか、それとも、我が家独特の言い回しでしょうか。30歳を超え、現在東京で生活する息子は、当時、幼稚園か、小学校の低学年だったろうと思います。

山法師を見るたび思い出す、1シーンです。