ヨガに興味はないが、ここ2カ月ほど、風呂で背面合掌をこころみています。
中学時代、軟式野球で右肩をこわして以来、私は、右肩の痛みに50年以上も悩まされてきました。
四十肩、五十肩が始まると痛みはさらに増し、65歳ちかくなって、痛みの原因である遊離軟骨?を手術でとってもらおうと、整形外科で肩のMRI検査を受けたことさえあります。
結局、手術の対象外でしたが、ある時期から肩の痛みはすっかり消えました。
痛みの解消には、ふたつの知識が大きく貢献したと思います。
1.肩甲骨はがし。
2.触覚は痛覚を抑制する。
クロール水泳が肩の痛みを軽減した経験から、「肩甲骨はがし」という言葉を聞いたとき、これは役に立つ、という強い予感がありました。
しかし、肩甲骨をはがすため、罪人を取り押さえるときのように、右腕をうしろに捻り上げようとすると、かつてない激痛が走り、とても我慢できませんでした。
この激痛を抑え、「肩甲骨はがし」を再開させたのが、「触覚は痛覚を抑制する」という知識だったのです。
左手で右肩をそろりそろりとなでながら、右腕を徐々に捻り上げると、我慢できる程度に痛みが抑制されます。
右手の位置は次第に上がり、左右の手で背中が隅々まで洗えるようになりました。
気が付くと、肩の痛みはすっかり消えていました。
リンスインシャンプーで背中を洗いながら、ふと背中で合掌できないだろうか、と思い立ったのが2カ月前です。
それ以来、背中で合掌し、60~100数えています。
とはいえ、今、合わされているのは指先と小指側の側面だけで、いまだ手のひらは合わず、正確には合掌とはいえません。
先日、風呂上がりの孫娘に、背中で合掌できるかい、と聞いたらあっという間に、完璧な合掌を見せてくれました。
若いということは何と素晴らしいことでしょう。