石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

米国のインフレは10年続くか、大不況となるか

日経新聞のオンライン版に、珍しく無料で全文読める記事がありました。

しかも、私が贔屓にしているエミンさんの書いた記事です。

インフレは10年続く? 「3つの波」の可能性

エミン・ユルマズの未来観測

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB17B3X0X10C23A1000000/

まずエミンさんの経歴を見て驚きました。

エミン・ユルマズ トルコ出身。16歳で国際生物学オリンピックで優勝した後、奨学金で日本に留学。留学後わずか1年で、日本語で東京大学を受験し合格。卒業後は野村証券M&A関連業務などに従事。

記事で印象に残った要点は、①今回のインフレは1970年代のインフレに似ている。

FRBも政治的圧力の影響を受け、インフレ退治のために一度は金融を引き締めても、リセッションが訪れれば今度は「不況を何とかしろ」という政治的圧力が高まり、インフレ退治がまだ中途半端なのに緩和が行われ、結果として前回よりもさらに高いインフレの波をつくってしまう。こうした流れは、1970年代に実際に起きたことです。

②頑固なインフレを退治するには荒療治が必要で、その結果、飛び切りの不況になる、という予想です。

70年代のインフレは、最終的に「インフレファイター」と呼ばれた元FRB議長ポール・ボルカーの荒療治によって収束しました。その際に起きたのは、銀行がいくつも倒産するような、とびきりのハードリセッションでした。