石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

ヒナに給餌するオジロワシ

防風林に着いたのは、午前10時少し前でした。風で揺れるのが残念ですが、幸福そうなオジロワシ夫婦の映像が撮れました。

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昨日のことがなければ、極めて平穏な抱卵の風景です。若葉も広がってきました。

10時35分、枝に止まっていたオジロワシの雄が、石狩新港の方向に飛び立ちました。昨日、雌が狩りに向かった方向と同じです。雌と同じように、雄も餌を持ち帰るかどうか、時間がかかっても確認しようと決めました。30分たちましたが、雄は戻りません。1時間たっても戻りませんでした。

風が強く、水面が波立っているので、今日の狩りは、昨日より困難です。また、これまで観察した印象では、雄は雌より、狩りは下手だと思います。辛抱が肝心です。

12時を回って、双眼鏡で巣を見ると、それまでジッと座っていたオジロワシが、立ち上がって何かしています。あわてて撮影したのが、この動画です。

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ヒナの姿は見えませんが、雌のオジロワシがやさしく給餌している様子がうかがえます。給餌の様子からすると、ヒナは2羽いるかも知れません。2羽の場合、昨日の白い、ふわっと大きな塊が何だったのか、ということが問題になりますが、それはまだ先の話しです。

耕された畑の土を飛ばすほど風が強いため、動画の撮影には適していませんが、クローズアップした動画の中から切り取った写真がこれです。

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親鳥は、 口から唾液のようなものを分泌して、ヒナに与えているようです。

防風林を隈なく探したところ、巣からやや離れた木に、1羽のオジロワシが止まっていました。1時間半かかりましたが、ちょっと目を離したすきに、雄も餌を運んでいたようです。