石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

最初のヒナは死んだかも:不吉な予感

快晴で25度を超える暑さの中、シーズン最初のゴルフのあと、オジロワシを見に行きました。午後3時、防風林に着いて、すぐにカメラをセットして撮影したのがこの動画です。

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雌のオジロワシは、木に嘴をこすり付けて、綺麗にしようとしています。今までにない、不思議な行動です。一方の雄は、なかなか抱卵を始めません。巣の中に嘴を入れて、中から白い、ふわっと大きな塊をくわえ、巣の外に出しました。コマ送りで見ても、それが何か特定はできませんが、最初に生まれたヒナである可能性は否定できません。

雌のオジロワシは、すぐに飛び立って、30分後に巣に戻ってきました。それがこの動画です。

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ワシが飛ぶ姿を双眼鏡で見て、足に何か掴んでいるのが分かりました。コマ送りで見ると、食べにくい頭の部分を処理した魚です。しかし、抱卵している雄は、まったく反応しません。餌を自分で食べようとも、ヒナに与えようとも、立ち上がって雌に場所を譲ろうともしません。

コマ送りの映像から、魚の尾部がはっきり映ったものを、写真として切り取ったのが、この映像です。

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魚を巣に持ち帰ったオジロワシの雌

抱卵中、パートナーに餌を運ぶことはありませんでした。餌を運ぶのは、ヒナが孵化してからの行動でしょう。しかし、餌を与えるべき、最初のヒナは死んだのかもしれません。そうでないことを祈ります。