世界の株価が暴落し、武漢コロナウイルスがパンデミックになったというのに、バーダーは、やはり浮世離れしています。
モエレ沼で極めて不愉快な思いをしたので、気分転換に、オジロワシの巣に立ち寄ってみました。
8倍の双眼鏡で見る限り、巣には何も見えません。カーマウントにビデオ雲台を付け、カメラをセットしました。風が強く、カメラが激しく揺れます。撮影を始めたとき、ワシの甲高い鳴き声がとどろきした。
巣の中のワシが動き、上空を数羽のワシが飛んでいます。戻って来たワシが巣に飛び込むのを見届けてから、回し続けていたカメラを、上空のワシに向けました。
石狩の巣にも、世代交代を迫る侵入者が現れたのかも知れません。しかし、2羽いた外来者のうち、尾の白いワシは、すぐに飛び去り、もう1羽の若ワシも、巣の上空をゆっくり旋回しますが、やがて消えました。
その間、雄と雌は、空を仰いで警戒しているように見えました。
雌が巣に運び込んだ魚は、かなりの大物です。相変わらず、雌の狩りの腕前は抜群です。実は、抱卵中のワシが、巣で餌を食べる姿を見るのは、これが初めてです。
大きな魚は、鮭のような赤身?に見えますが、陽射しのせいかも知れません。雌は10分間、魚を食べ、抱卵に戻りました。3月の寒空に、卵を長く放置する訳にはいかないからです。