石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

無観客で変わった大相撲

無観客のおかげで、大相撲は変わりました。それも、良い方向へ。

一番印象的な変化は、土俵際です。勝負がついた後、負けて力を抜いた相手を、土俵下に突き飛ばす行為が、ほとんどなくなりました。

ほとんどの勝者は、負けた相手の腕を引いたり、まわしから手を離さなかったりして、対戦相手が土俵下に転落するのを防止します。理由として考えられるのは、次の2点です。

1.土俵下がよく見えるので、突き落として怪我をさせてはいけない、とブレーキがかかる。この場合、土俵下の観客は、クッションに見えていたことになります。

2.観客に向かって突き飛ばし、自分の圧倒的な強さをアピールする必要がない。観客の歓声がないので、冷静さが保たれている、という部分もあるでしょう。例外的に、力の衰えてきた白鳳は、観客がいなくても、対戦相手に、強さをアピールする傾向があります。

次に印象的なことは、手水の作法が形式だけになったことです。武漢コロナウイルス対策の一時的な変更かも知れませんが、元に戻す必要は全くありません。

ボクシングの給水やうがいには、実質的な意味がありますが、相撲の手水には宗教的な意味しかありません。水入り相撲の場合は別です。

昔はあれで何の違和感もなかったでしょうが、衛生的な洗面所を使い慣れている現代人には、極めて不衛生な印象を与えます。神聖な富士山で用を足しているような印象です。

最後に、今日の相撲中継では、懸賞の垂れ幕がよく見えました。他のスポーツ中継では、フェンスの広告をはっきり見せるのに、相撲の懸賞だけ、見えにくく意地悪するのは不公平です。相撲のスポンサーやサポーターを増やし、力士の収入をアップするためにも、懸賞の垂れ幕は普通に見せるべきだと思います。