雌のオジロワシに会いたくて、朝食もそこそこに、防風林に来ました。
7時25分、抱卵しているのは、やはり雄です。
30分後、雄は巣に立ち上がり、突然、飛び立ちました。
しかし、巣の周りを1周してすぐ戻り、安心しました。
8時14分、雄は南西方面へと狩りに出ます。恐らく、雌が近くにいることを知っていたのでしょう。
3分後、雌が巣のある木にとまり、ほっと胸をなでおろします。
しかし、雌はそっぽを向いて、巣にも卵にも興味を示しません。
10分経過、20分経過して、さすがに心配になります。
雄が狩りに出て30分経過した時、南からオジロワシが現れ、巣の上で1回旋回して、北へ飛び去りました。
雌と鳴き交したことから、南で魚が獲れなかった雄が、雌が巣の近くにいることを確認し、安心して北へ狩りに行ったのだろうと思います。
このころから雪が降り始め、雪はますます激しくなり、カラスも鳴く中、雌のオジロワシは卵と巣を遺棄して、飛び去ります。
空となった巣に、カラスが入り、8時59分、カラスの嘴によって、オジロワシの卵が、血祭りにあげられてしまいます。
このような場面に立ち会うことなるとは、思いもしませんでした。
3月18日に起こった、抱卵をめぐる戦いがトラウマとなり、雌は卵に対する愛を失ったのかも知れません。