石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

雄オジロワシの正しいマナー

昨日までにモエレ沼と防風林の巣で、オジロワシの抱卵は確認できませんでした。

どちらの子育ても困難が予想されますが、状況はそれぞれまったく異なります。

オジロワシの夫婦関係は人間の夫婦と同じようにきわめて恣意的であり、千差万別で、本能的な要素がほとんど認められません。

今回、私が理想的と考える、雄オジロワシの求愛行動が観察されました。

https://www.youtube.com/watch?v=-Q6htWjacOY

と言っても、日本のオジロワシではなく、ラトビアの巣で観察されたものです。

雄が巣に餌を運び、雌が餌を食べ終わってから交尾する。このような紳士的な求愛行動を、私は日本の巣では見たことがありません。

昨年、防風林の巣で子育てが失敗したのは、おもに雄の勘違いのせいです。

1.防風林の新巣を雄が選んだため、雄は巣の主人公が自分と勘違いした。

2.抱卵交代を拒否して雌を追い払った。

https://taitakuma.hatenablog.com/entry/2022/03/18/153758

3.巣に餌を運び、餌を食べて抱卵した。

https://taitakuma.hatenablog.com/entry/2022/03/19/171224

オジロワシの雌には、すべて許しがたい行動であり、最終的に、雌は巣を放棄しました。

巣に運ばれた餌は、基本的に雌に渡され、雌または雛が食べるものであって、雄が食べることは許されないはずです。しかし、オジロワシの夫婦関係では、基本法とも思われるこの規則が、必ずしも徹底されていないように見えるのです。