石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

2021年オジロワシの抱卵スタート

昨年と同じ3月7日、防風林のオジロワシが抱卵をスタートしました。

Youtubeでは、世界各国のオジロワシの巣から、ライブ映像が配信されています。しかし、まだ産卵・抱卵の報告はありません。これが、今シーズン、世界最初の報告となりました。

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暖冬で異常に雪が少なかった2020年と同じ、3月7日に抱卵を確認できるとは、意外でした。

12時40分、いつもの観察場所に着くと、雄が抱卵しています。雌が戻り、抱卵を交替するのを待とうと思いましたが、なにせ車の通りが多く、カメラに泥雪が飛んで来るので、防風林の東側に回ることにしました。

嬉しいことに、夜来の新雪の上に、防風林に侵入した足跡はありません。

撮影を始めるとすぐ、雄が激しく鳴きます。雌が戻ったのだろうと思いましたが、防風林のすぐ上を、1羽のワシが、南に向かって通過しました。侵入ワシだったようです。

侵入ワシGFに抱卵を邪魔された、昨年の例もあるので、こちらも神経質になります。

2分後、雄の叫びを聞いて、あわてて雌が戻ります。しかし、抱卵のシフトチェンジはなく、雌は巣のある木の太枝で休憩し、雄はまた巣に戻りました。

しばらくして、雄が巣を出て雌の隣に止まり、交尾します。2個目の産卵を期待しているのかも知れません。

その後、雌は巣に入り、雄は食餌のため、南へ飛び去りました。

今年こそ、子育てが成功してほしいものです。

ところで、今年のオジロワシのつがいに関し、私には、まだ確信を持てないことがあります。

それは、今年の雌が、去年と同じ雌かどうか、という疑問です。あの鋭い眼付を見ると、ことによると、この雌は、昨年、抱卵を邪魔し、孵化した直後の雛を食べた(?)、GF (Girl Friend)ではないか、という疑念をずーっと持ち続けているのです。

鳥おっさんのような、オジロワシの個体識別能力がないためです。春になって雪が消え、西側から観察できるようになれば、この疑問を解決する手掛かりがえられるかも知れません。