石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

オジロワシの抱卵3日目のアクシデント

午前10時50分。快晴の防風林に着くと、巣には雄がいます。

撮影を始めたとたん、抱卵していた雄が、あわてて巣を飛び出しました。

すぐ戻って来るだろうと思い、そのまま撮影を続けると、確かに、すぐに戻ってきました。しかし、落ち着きがなく、抱卵姿勢をとることなく、すぐまた飛び出します。

何かに怯えているようです。

ズームアウトして視野を広げて撮影すると、雄は防風林の中を飛び回っています。巣に戻りますが、やはり抱卵せず、3回目の飛び出しです。

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 防風林越しでは、何が起こっているか分からないので、いつもの観察位置へ移動しました。

いつもの場所から見ると、雄は巣にとどまり、こんどはカラスの執拗な攻撃と戦っています。

カラスは、尖閣列島を狙う、中国の海警船、さながらのしつこさで、休みなく攻撃します。

1時間30分後、巣の下から、突然、雌が現れ巣に入りました。あまりに突然だったので、私よりもカラスが驚いたほどです。

上を見ると、雌について来たらしい1羽の若いワシが、防風林のすぐ上を2回旋回し、北へ飛び去りました。

雌は、何もなかったように、平穏に抱卵を続けます。雌が抱卵している時は、カラスは妨害しません。賢いカラスは、雄をなめているのです。

ところで、抱卵中の雄を巣から飛び出させるほどの大事とは何か。私は、3つの可能性を考えています。

1.侵入ワシに反応した。

2.人が、南から防風林の中に侵入した。

3.例年、今頃現れる釣り人が、防風林の西側の畑で、重りのついた釣り糸の遠投、または、ルアーの遠投をした。

この釣り人とは、まだ話してなかっただろうか。それとも、昨年、話しただろうか。

去年のブログをチェックしたところ、1月17日に「釣り人はオジロワシの敵」という題で、この釣り人について書いていますが、まだ、話していませんでした。