防風林の子育てが、悲劇的な幕切れとなったことはショックでしたが、それにもめげず、3月23日、オオワシの北帰行がそろそろ石狩河口にさしかかるのではないかと、チェックに出かけました。
大量のカモメが河口域を埋め尽くす勢いですが、まだオオワシの姿はありません。
釣り桟橋に着くと、対岸に4羽のワシが集まり、右端には、よく見ると高村光雲の猿の彫刻を思わせる切り株があります。
湾曲した丸太橋のような流木の上で、オジロワシの成鳥が、凍死した（？）魚を食べています。鮮度が低いか、あまり旨くなさそうです。
半分くらい食べた頃、近づいてきた雄の成鳥に、餌を譲りました。2羽は、つがいかも知れません。
魚が臭かったのか、雌は流れに浸かった流木で、嘴を丹念にぬぐいます。
こちらを向いた雌の顔は綺麗で、左胸にある馬蹄形の模様がとても印象的です。
食べ終わった雄は、餌をくれた雌に交尾をせがみますが、雌は厳しく拒絶します。
この時期に、雌雄とも石狩川にいるということは、近くに巣がなく、今年は子育てをしない、ということでしょう。
まともな雌なら交尾を拒否するのは当然のことです。
