石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

NHKに巣くう獅子心中の虫

八幡和郎氏の最新記事「NHKが2.26事件で昭和天皇に不可解な誹謗」を読み、NHKスペシャルに巣くう獅子心中の虫が、またしても動いたことを知りました。

八幡氏のこの番組に対する評価は、一概に否定的ではなく、力作と認めています。

NHKスペシャル全貌二・二六事件〜最高機密文書で迫る」(8月15日)は、資料発掘ということではなかなか力作だったが、昭和天皇の気持ちについては、こじつけがひどく、「牽強付会」そのものだった。

八幡氏は、「牽強付会」の例を2点あげているが、より深刻な1点だけ紹介します。

番組の終盤では、昭和天皇が晩年にあって、この事件(2.26事件)終戦の決断を印象深いふたつの思いでとして語られていたことについて、この事件において天皇がイニシアティブをとって収拾したことが、天皇を中心とした軍国主義や戦争に結びついたのではないかという思いを持たれたということでないかというような解説をしていたが、軍の一部の反乱を首相が機能しないなかで昭和天皇が収めたことがどうして戦争の原因になるのか不可思議である。このとき、天皇が関与せず軍部にまかしておけば戦争は起きなかったとでもいうのだろうか?この番組が昭和天皇の態度に戦争の原因があったと印象操作しているのは、まことにお粗末であった。

悪名高いNHKスペシャルの制作担当に、日本を貶めることを是とする、獅子心中の虫がいて、しかも制御がきかない高いレベルにまで浸透していることは間違いありません。

政治的な番組は評価できませんが、NHKの教育放送や伝統文化を守る活動を、私は高く評価しており、受信料も、新聞の値段や利用頻度から見て、決して高いとは思いません。