石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

避暑地の出来事 a Summer Place

パーシー・フエイスのスクリーン・ミュージック「夏の日の恋」でお馴染みの映画、「避暑地の出来事」をついに見ました。しかも、日本語ではなく、英語の字幕スーパーで。

てっきり、エルビス・プレスリーの「ブルー・ハワイ」のような、軽いラブ・コメディーだろうと思っていました。もちろん「ブルー・ハワイ」は傑作であり、ハワイ行きの機内映画として、欠くことのできないものです。

「避暑地の出来事」は同名の小説を原作とした、極めてまじめな映画でした。1959年の映画ということもあり、俳優はシェークスピア劇に出てきそうな、ほとんど詩のようなセリフを話します。題材も、決して軽くありません。ダスティン・ホフマンの「クレーマーvs.クレーマー」と「卒業」を合わせたような筋書きで、トロイ・ドナヒューが出てくる、三島由紀夫の「潮騒」のような場面は、ほんの一部です。

今のハリウッドなら、キャスティングを含めて、もっと丁寧に作れたろう、と思われるところは確かにありますが、決して悪い出来ではありません。

日本語版の制作では、翻訳と声優の苦労がしのばれますが、いつか、日本語吹き替え版を見てみたいと思いました。