12月26日のJBpress誌に福島香織氏が「クリスマスは屈辱日?キリスト教を憎む中国の理屈」、副題として、拡大したクリスマス禁止令、という記事を載せています。
拡大したクリスマス禁止令の意味は、これまで共産党員に限られていたクリスマス禁止令を、一般市民にまで拡大し、ほぼ全面禁止になった、ということです。
キリスト教徒は、すでに何らかの迫害を受けています。
英国の宣教団体、オープンドアーズのリポートによれば、2018年1年間で迫害を受けたキリスト教徒は2000万人以上、2019年はこの数字が5000万人以上に増える見込み
というのです。分かりやすい例では、
2018年の1年間に、違法建築などの建前で撤去された公認教会(三自教会)の十字架は7000本、また多くの教会が取り潰しにあったり、教会の建物を政府に寄贈するよう強要されたりした例も報告されている
ということです。宗教に対する迫害はキリスト教に限らず、イスラム教は当然のこと、仏教も例外ではありません。
ニューズウィーク誌には、「中国では如来仏も共産党の指導に従う」というコメントと共に、胸に赤い鎌とハンマーのマークを付けた大仏の風刺漫画が掲載されています。
こんな中国に、何を考えているのか、ローマ教皇は急接近を試みています。
中国に急接近しているローマ教皇は、日本からバチカンに帰国する機上で「私は北京を訪問したい。私は中国を愛している」「中国とバチカンは良好なコミュニケーションを維持し、関係改善が進展していることを嬉しく思う」と語った
というのです。貿易の利益に惑わされるビジネスマンや政治家なら、ある意味、仕方ありませんが、キリスト教徒にとって神にも等しいローマ教皇が、何の利益を求めて、こんなことを言うのでしょう。