吹雪のため、野鳥観察のロックダウン状態が続いています。
今朝の読売の書評欄で、スペイン風邪が猛威を振るっていた頃、これに感染した芥川龍之介が「胸中の凩(こがらし)咳となりにけり」という俳句をつくり、感染しなかった菊池寛は「マスク」という小説を書いていたことを知りました。
ワクチンが普及し、有効な治療薬が開発され、コロナがインフルエンザと同等の扱いになったとしても、マスクはキー・アイテムであり続けるでしょう。
一時期、スウェーデンは、マスクも自粛もせずに、集団免疫の獲得を目指していました。しかし、ついにマスクを推奨し始めたようです。
集団免疫の獲得を目指したスウェーデンこそ、実は、マスクが必須だったのです。
なぜなら、マスクこそ、安全に、集団免疫を獲得するためのキー・アイテムだからです。
この先、マスクを着けて満員電車に乗る状況が、また戻って来るでしょう。満員電車の中には、いくら体温チェックしても、数人の無症状感染者がいるはずです。
無症状感染者から、マスクを通して、微量のウイルスが満員電車の中に放出されるでしょう。その結果、大多数の非感染者はマスクを通して、ごく微量のウイルスを吸引することになります。
しかし、このようなごく微量のウイルスで発病することはありません。体内の自然免疫系が対処してくれるからです。
このようにして、集団免疫は拡大して行きます。こうした経験の長年の蓄積が、東洋と西洋のコロナに対する反応の差として現れている、というのが私の見方です。