石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

推定されたオジロワシの日齢

2018年の子育てを振り返るとき、気になることが1点あります。

それは、ヒナの厳密な日齢・週齢が分からないことです。昨年は、5月2日の時点で、すでに孵化していたことは、間違いないと思われます。その理由は、以下の通りです。

昨年までの巣は、長年使われ、慣れ親しんだ巣です。抱卵の開始時期が、新しい巣に変わった今年より、早くても不思議ありません。5月16日に撮影された、黒い、大きなヒナは、2週(14日)齢ではなく、明らかに、3週(21日)齢に達しています。

6月6日の翼の模様、6月7日の羽ばたきと幼鳥の顔貌は、6週(42日)齢に達しているでしょう。

さらに、7月6日には、2羽とも巣立ちしていました。実際の巣立ちが、7月5日以前だったことは明らかです。

1980年に発表された森信也氏の論文「オジロワシの繁殖生態」によると、オジロワシの孵化から巣立ちまでの日数は、70~90日とされています。2か月ほどで巣立つ、という曖昧な表現を除くと、公表されている巣立ちまでの日数のなかで、70日は下限に近い値です。

7月5日を、仮に70日齢とすると、4月26日には孵化していなければなりません。この日を起点に計算すると、5月2日は6日齢、5月16日は20日齢、6月7日は42日齢、そして7月7日は72日齢となります。

これが、私の、オジロワシの日齢に関する、現時点での結論です。