石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

2019年チュウヒの子育て

どの情報源にあたっても、チュウヒは5,6月に産卵し、抱卵期間は約35日ということでほぼ一致しています。

異なるのは巣立ちまでの期間で、35日(5週)、37日、6週(42日)、45日、とまちまちです。5週ないし6週間ということでしょうか。暖かく、餌の多い所では早く、寒くて餌の乏しい環境では遅くなるのでしょう。

巣立った後、幼鳥への給餌については、私の知る限り、「原野の鷲鷹」の富士元寿彦氏の言及があるだけです。親によって差はあるが、3週間ほど給餌され、その後独立する、と報告されています。

私がはじめて石狩川の灌木に止まる幼鳥を見たのは8月2日で、最後に幼鳥を見たのは、空中餌渡しを撮影した8月24日です。その期間は23日間となります。巣立ちの日が数日早まる可能性はあるものの、富士元氏の、3週間ほど給餌され、と一致しています。

今年のチュウヒは、5月中に産卵、6月下旬に孵化、7月中は巣で育てられ、8月初めに巣立ち、8月下旬まで親から給餌され、8月25日に独立した、と考えられます。独立後の報告は、どこにもありません。勇払平野を南下し、室蘭から駒ヶ岳方面に渡るのでしょうか。

よちよち歩きでしたが、2019年は、チュウヒの巣立ちから独立までのほぼ全期間、観察できたようです。