先日の「AI球審」の記事には、ホームから一塁への盗塁がいつでもOK、というもう一つの画期的なルール変更が記載されていました。
「ホームから一塁への盗塁」というと、やや奇妙に聞こえますが、いわゆる「振り逃げ」のことです。振り逃げは、実に奇妙なルールです。なぜ奇妙か、というと、条件があまりにも限定的で唐突だからです。不思議なことに、現行ルールでは、振り逃げは、打者が三振の場合しか許されません。それを、いつでもOKとするのが新ルールです。
現行ルールでは、走者が無く、フォアボールにならない範囲なら、投手はどんな暴投をしようと、何のペナルティーもありません。スポーツには、あるまじき、たるんだルールです。
新しいルールでは、投手が暴投をしたり、捕手がパスボールをすれば、試合開始後の第1球目でも一塁への盗塁が可能です。もたもたしていたら、2塁または3塁まで行けるかも知れません。実にスリリングではありませんか。