「中国への態度に現れる韓国とベトナムの決定的な違い」と題する川島博之氏の最新論文を読み、感心しました。
大国と地続きで接している小国のとる態度は、次のいずれかだといいます。
(A)最初から恭順の意を示す。下手に出てお追従を言い続ける。
(B)敵わないと分かっていても、徹底的に抵抗する。粘り強くゲリラ戦を行う。そして、戦いやすい場所に敵を誘導して全力で叩く。
(A)が朝鮮半島の国、(B)がベトナムをさしていることは、いうまでもありません。
朝鮮半島の人々は中国への恭順を1000年以上も続けたために、「へつらい」が習い性になってしまった。歴代王朝の中でも特に「清」からは、近世の約300年にわたって多額の貢物を要求されるとともに、屈辱的な扱いを受け続けた。
朝鮮半島では、「両班」(高麗、李氏朝鮮時代の支配階級)など貴族階級が庶民を見下す傾向が強い。強いものにはへつらい、弱いものに強く出る。これが朝鮮半島に住む人の基本的な行動原理になった。「ナッツ姫」もこの延長上にいる。
とても分かりやすい説明です。
昨今の従軍慰安婦や徴用工の問題も、このような民族感情から解釈が可能と思う。日本が攻めてこないと思えば、強気な態度に出る。理性的な対話は不可能である。