石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

チュウヒの空中餌渡しをついに撮影

チュウヒの生態観察で、撮影可能なことは限られています。1.狩り、2.食餌、3.抱卵と雛への給餌。芦原や草原で生活する絶滅危惧種のチュウヒで、これらを撮影するのはほぼ不可能です。餌をもらった幼鳥も、見えるところでは食べません。

比較的容易に撮影可能なのは、1.飛行、2.木に止まる幼鳥、3.幼鳥への餌渡し、でしょうか。

そんな次第で、今シーズンの最終課題として、このところチュウヒの餌渡しを撮影しようと努力していました。最近の餌渡しは、空腹の幼鳥が河川敷を飛び出し、刈り取られた麦畑や、黄色く稔りはじめた水田の上空で行われることが多く、堤防の観察ポイントからは樹木が邪魔をして見えません。守備すべき範囲が広すぎて撮影は難しいか、とあきらめかけていた矢先です。

帰りがけ、餌渡しが行われている可能性のある田畑を観察していた時のことです。1羽のチュウヒが飛んできました。最初は、親鳥か幼鳥か区別できませんでしたが、羽の色が見えた時、幼鳥であることが分かりました。幼鳥は、急にスピードを上げます。その先に親鳥がいたのです。餌渡しが撮影できたのは、偶然と幸運が重なったお陰です。

動画では、26秒付近でジャグリングのような空中餌渡しが行われ、36秒付近で餌の確認と掴み直しが見られます。

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