石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

2020年の子育てに向けて 新しい男爵夫人

幼鳥は、ずいぶん長く巣にとどまりました。中でも8月28日の映像は印象的です。獰猛な姉Elleが、巣で休んでいた弟のMelleを恐ろしい剣幕で追い詰め、巣から蹴落としたのです。

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しかし、気の弱いMelleは9月18日まで、巣にとどまっていました。

一方、母親の男爵夫人は、9月15日、巣にいた2歳~3歳の若ワシを追い払い、9月28日まで、夫の男爵と一緒にいる姿が目撃されていますが、突然、ぷっつりと姿を消します。

10月25日、男爵が新しい雌を巣に引き入れたのです。体がたいへん大きく、極めて堂々とした雌です。この日から、12月の現在まで、巣には男爵と新しい男爵夫人がいます。旧男爵夫人はどこへ行ってしまったのでしょう。雌同士の戦いに負けて、巣を明け渡したのでしょうか。

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男爵と旧男爵夫人が何年連れ添ったのか分かりませんが、おそらく巣にカメラが設置されてからずっとでしょう。これが自然界の厳しい現実です。もちろん、人間の離婚率の方が何倍も高く、比較になりませんが。

白頭ワシと同じく、オジロワシのつがいも、1年中、巣の周りで生活し、巣を守っていることが分かりました。