快晴の日曜日、モエレ沼にやってきました。実は、私の本命は、「オジロワシとスノーモービル」でした。残念ながら、スノーモービルの出動はなく、シマエナガが可愛い代役を演じてくれました。
もちろん、オジロワシの観察者として、スノーモービルがモエレ沼を走り回るのは大迷惑です。ただ、先日「鳥おっさん」の奥様から、スノーモービルが走っても、オジロワシは泰然としていた、というお話をうかがい、その様子を撮影したかったのです。
あまりの寒さに狩場は凍結し、最悪のコンディションでした。オジロワシが来てくれるか半信半疑でしたが、12時30分頃、中沼方面からいつもの成鳥が飛来し、続けて、まだ白斑の残る亜成鳥も現れました。昨年、盛んに狩りをした若鳥でしょうか。でも、今日の狩場では、狩りは無理でしょう。
環境保護、動物愛護、地球温暖化阻止、など、普通の人が反対しにくい理想を掲げる人は、高校に行かないグレタのように、金切り声を張り上げ、「命より健康が大事」というような、過激な行動に走りがちです。過激派は理想主義者だ、と私は考えています。
私にはスノーモービルを止める力はありませんが、オジロワシの貴重な狩場を、スノーモービルが爆音を轟かせて走り回る映像を見て、人々がどう思うか、問うてみたかったのです。