石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

白頭ワシの雄は雌に利他的行動=愛を示す

子育て中の母子間、または父子間に愛があるのは当然ですが、白頭ワシでは、子育て中ばかりでなく、子育てをしていない期間も、夫婦間に愛があるようです。

石狩のオジロワシと違い、アイオワ州の白頭ワシは、ほぼ1年中巣を使っています。子育てが終わると、次の子育てに向けて巣を補修し、巣の中で頻繁に餌を食べます。

これは、昨年の10月23日、雌が巣で魚を食べている映像ですが、雄が来ても横取りはしません。

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しかし、雄が巣に運んできた餌は、雌が横取りします。これは12月17日に雄が動物の大きな肉片を運んできた映像です。はじめ雄は雌に肉を渡したくない素振りを見せますが、実は、雌のために餌を運んできたのだと思います。

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前後しますが、10月19日、雄が雌のいない巣に魚を運んできた時の様子は、まさに雌のために餌を運んできたことが歴然としていて、観察者のコメントにも、そのように書かれています。

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最後は、今年の1月14日、雄が雌のためにウサギを運んできた時の映像です。

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ここで明らかなことは、雄が雌に対して利他的行動=愛を示す映像はありますが、残念ながら、雌が雄に対して利他的行動=愛をとる場面はない、ということです。