その昔、台湾の国会で、議員同士が殴り合い、靴を投げ合うのを見て、みっともないな、と思いましたが、その当時、日本の国会も、ほとんど見劣りしない、みっともないものでした。
少数野党の審議拒否で、国会はいつもにストップしていました。そして、採決のときは、常に、議長席の周りが、運動会の棒倒しのようになりました。牛歩戦術という、馬鹿馬鹿しい、無意味な抵抗もありました。
小・中学生に堂々と見せられる、議会制民主主義のお手本、とはとても言えませんでした。
衆議院は、今でも、牛歩戦術の可能性を残すため、採決に、押しボタン方式を採用していません。
今行われている予算委員会の審議は、揚げ足取り、誘導尋問OKの人民裁判のようです。可視化される前の取り調べ室のように、野党議員は、国務大臣を無能な犯罪者扱いします。
不思議なことに、質問者には、無礼、非礼な言動が許されるのに、答える国務大臣には、聖人君子の上品さが要求されます。
私の眼から見ると、予算審議の大部分は、文芸春秋の記者に任せるべきで、国会議員の仕事には見えません。犯罪事実があるなら、警察が捜査すればいいのです。
現に、司法の捜査中なので証言を拒否します、というのはよく聞かれるセリフです。
日本の国会は、世界的に見ると、ガラパゴス議会ではないでしょうか。あまりに時代遅れ、時代錯誤的です。
働き方改革や男女の役割改革と並行して、世界各国の議会制度を参考に、日本の議会制度を抜本的に改革する必要があると思います。