石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

コロナに強い国とは?

永江一石氏の「データで見る、コロナに強い国と弱い国。コロナ禍のあとはそこを狙え!」という記事をアゴラでみつけ、コロナに強い国、という表現が気になり、読んでみました。

流行の当初から、インドネシアには感染者がほとんどいない、ということが話題になっていました。感染者がいないのではなく、検査ができないのだろうと思っていましたが、データで見る限り、インドネシアはコロナに極めて強い国のようです。

同様に、フィリピン、ベトナムもコロナに強く、恐らくロシアも、強い国でしょう。

コロナに強い国とは、たとえ国民がコロナに感染したとしても重症にならず、死者もほとんど出ないため検査の必要もない、そういう国のことです。

そんな特別な国が、本当にあるのでしょうか。あるのです。

コロナに強い国とは、人口ピラミッドが、実際にピラミッド型をした、医療制度がまだ十分に発達していない国です。

そういう国では、慢性の持病を持った60歳以上の老人は、ほとんど生存できません。コロナに感染し、重症化して死ぬような老人は、コロナの前に別の病気で死んでいるため、もともと存在しないのです。

この記事では言及されていませんが、アフリカや中南米の国々も、コロナには強いでしょう。

日本は、つい最近まで、コロナの発祥地である中国や韓国と、自由に大量の人々が交流していました。国民皆保険で、老人の医療・介護が充実しているため、人口は世界一の逆ピラミッド型で、持病を持った高齢者があふれています。

こう考えると、コロナに最も弱い国である日本が、この程度の死者数で済んでいるのは、奇跡かも知れません。