生化学の黎明期にあたる1752年、トビを使った有名な実験が行われました。
R.A.F.deレオミュールは、金属製の籠に肉片や骨片をいれてトビに飲みこませ,破砕作用がなくても消化が起こることを実証した(1752)
と、平凡社世界百科事典に書かれています。
その当時から、猛禽類の恐るべき消化能力が、広く知れわたっていたということです。
私の経験でも、オジロワシは、約25分間で、雌のカワアイサを、肉も骨もすべて食べ尽くしました。
また、魚を食べるとき、オジロワシが骨を残す場面を、私は見たことがありません。
この白頭ワシの雛は、関節をつなぐ腱さえ切れたなら、太くて長い骨を呑み込んで、難なく消化したことでしょう。
下の動画では、抱卵中のアシナガワシの雌が、雄の運んでくる大きなネズミを、1日に何匹も丸飲みにして消化しています。
昨年、アシナガワシの雛が、1日6匹のネズミを丸飲みにするのを見ています。