石狩河口名物の大型ハゼを狙う釣り人が竿を振る釣り桟橋。
その対岸に、しかつめらしい顔つきのオジロワシが1羽、流木にとまっています。
美ワシ夫婦の雄でしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=OfguRQah_3w
しばらくして、ワシは上流方向に飛び立ちました。
双眼鏡で時々チェックするものの、どうせ何も起こらないだろうと、釣り人に話しかけ、大型ハゼを撮影させてもらいました。30センチのハゼを釣るのが夢だそうです。
約1時間後、1km上流に移動したあのワシが狩りに成功します。
逆光の上、遠すぎるので、チュウヒの観察地点まで移動します。
双眼鏡とカメラで隅から隅まで探し、直前のカットから15分後に、ようやく獲物を食べているオジロワシを発見します。
同じワシとは思えない、凛々(りり)しい顔をしています。
鱗の大きい、直線的な縞模様のある、ボラによく似た巨大魚ですが、スタミナが無いようで、既にまったく動きません。
背中側から見ると、サメのようにも見えます。
オジロワシは、目の前(500m離れた対岸)で40分以上食べ続け、満腹するものの、後ろ髪を引かれつつ、河口方面に飛び去りました。
残肉の処理は、トビが引き受けました。 以前、トビが浅瀬でよく似た残肉を食べる場面を見ており、オジロワシが巨大魚を食べ切れないケースが、結構あるようです。
この秋オジロワシが盛んに食べている、スタミナのない白身の巨大魚は、オオボラ(トド)、即ち、とどのつまりのトドではないかと思いますが、如何でしょうか。